先週末の土曜日は、オランダのアムステルダムを拠点とする管弦楽団ロイヤル・コンセルトヘボウの演奏を聞きに行ってきました。


コンサート会場は、なんと世界遺産!クリオン遺跡の円形競技場です。


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皆んなお座布団持参です ☺︎


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この日はほぼ満席 (3,500名収容可能) で座席部分の石が全て人で埋め尽くされていたことと、やっぱり野外なので残響たっぷりというわけにはいきませんが、音響は全然悪くないです。ピアニッシモの穏やかで繊細なパッセージの後ろで微かに聞こえる波の音がまた良かったりします。


このクリオンの円形競技場が造られたのは紀元前2世紀。紀元前1世紀の後期に初めの修復があり、その後も修復改装が施され、現在のサイズと形になったのは西暦98-111年頃とされています。


西暦214-217年の間、この競技場ではグラデュエーター(剣闘士や、猛獣)の戦いの場として改装されましたが、その後250年代に以前の形態に戻されました。


その後に発生した震災の影響もあり4世紀後半には利用されなくなっていましたが、現在夏の間は毎週末演劇や音楽などの文化イベントが開催され多くの人が再びこ円形競技場にやってくるようになりました。


崩れかけた古代遺跡を保存して当時の文化を知るのも良いですが、このクリオンの円形競技場のように、時代時代に合わせて適切に手を加えながら文化を繋いでいくのも素晴らしいなと思います。


クリオン遺跡には、円形競技場だけではなく、グラデュエーターの家や噴水の家、聖職者の家や信者の寮、共同浴場等があり、古代の給水システムやモザイク等も見ることができます。


実は今回初めてクリオンに来て円形競技場しか見ることができなかったので、ぜひ今度ゆっくり別の遺跡を見て回りたいなと思っています。またレポートしますね。


ちなみに、この場所は近くに何もないので、夜とっっっても星が綺麗に見えますよ。もし機会があったら、円形競技場のコンサートもおすすめです。クラシックも良いですが、ギリシャ・キプロスの音楽を聞くのも良いですよね。


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