キプロスちゃん観光情報局

旦那さんはマフィア顔したお茶目なキプロス人。 時折強い日差しにやられながらも、地中海の豊かな食文化や伝統を守るのどかな村の風景に癒され、キプロス生活を満喫しています。 近年増えているキプロスへの日本人旅行者さん向けに、リアルな観光情報をシェアしたいと思います。 たまに、海外旅行ネタも。。

カテゴリ:海外旅行 > スイス

今日は、今月頭に訪れたスイスの「グシュタード (Gstaad)」をご紹介したいと思います。


◎ どんな所?


Gstaad、日本では ”グシュタード” や ”グスタード” と表記されますが、英語では頭のGは殆ど発音せず "シュタッドゥ" が近いカタカナ表現です。


ベルン州の標高1,050mにある山村で、緑豊富な牧歌的景観と伝統的な木組みの家々が織りなす風景の美しさにはしばし言葉を失います。ヨーロッパでは高級避暑地・スキーリゾートとして有名でこの地で暮らしているセレブリティーも多いそうですが、行きにくいせいか日本ではあまりポピュラーではありません。



◎ 行き方は?

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そう、行きにくいんですこの場所とっても。セレブリティーの方達はチューリッヒ空港からプライベートジェットでヒョイっとやってくるそうですが、一般人の私達夫婦はドイツのバーデン・バーデンから約6時間344Kmの長距離ドライブでした。(ナビの”所要時間”は3時間56分でした!)


キプロスは 日本と同じ右ハンドルの左通行ですが (イギリス統治時代の名残)、スイス (殆どのヨーロッパ諸国) では逆。運転には自信のあった主人もクネクネの山道走行は閉口した様子で、だいぶ疲れていました。(私はたっぷりスイスの美しい風景と美味しい空気を楽しみました)


グシュタードの滞在を終えてチューリッヒに戻る際も、走行距離205Kmで約6時間かかってしまいました。山道・大雨に加え、チューリッヒ内の酷い渋滞が原因です。


ちなみに、グシュタード ⇄ チューリッヒ を電車で移動したとすると、最も早いコースで2時間57分 2回乗換です。スイスの鉄道はほぼ時間通り走ると言われているので電車も悪くないですよね。車窓からの眺めも楽しめますし。


もし、車で旅行する場合は、スイスの首都ベルンからスタートすると丁度良いと思います。走行距離 86.5km ナビの "所要時間" 1時間26分です。ベルンの旧市街はユネスコの世界遺産に登録されているので観光もバッチリできますね。


.....と言うわけで、電車なら ”グシュタード ⇄ チューリッヒ” 、車なら "グシュタード ⇄ ベルン" をおすすめします!私達は、次回は雪が降る季節に電車で行きたいねと話しています ☺︎



◎ ホテル「The Alpina Gstaad」


今回私達がお世話になったのは、The Alpina Gstaad 。グシュタードの中心地から歩いて10分弱坂を登った所にあります。


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ホテルは山の斜面にあり、入り口は地下になっています。紫陽花がライトアップされているように見えますが、これは地上からの自然光です。素敵ですね。


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お部屋のインテリアもウッディーでとても落ち着きます。スイッチ一つでON/OFFできる暖炉もありました。たぶん、煙が出ないバイオアルコールの暖炉ですね。


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ベランダからの眺めが最高です。左に少し見えているプールは、夏は冷たいお水、冬は暖かいお湯になり一年中楽しめるようです。私達が訪れた時はまだ少し涼しかったので設定は35℃になっていましたよ。


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ホテルの自慢は、充実したスパ施設です。上の写真は室内プール。この写真からは上手く伝わりませんが、しっかりトレーニングしたい方にも十分な長さと広さがあります。


スパは、男女別と男女共用のエリアに別れています。


◇ 男女別エリア
・着替え、シャワー、トイレ
・ホットサウナ
・スティームサウナ
・温冷プール(泳がない小さいもの)
・ウォーターベッドのリラックスエリア(女性だけ☺︎)

◇ 男女共用エリア
・室内プール、ジャグジー
・室外プール
・マッサージ、エステティックサービス
・ソルトルーム


その他、ジムもあります。わざわざ男女別エリアを設けているのは、アラブ諸国からのお客さんが多いからなのだそうです。


色んな施設があって迷子になってしまいそうですが大丈夫!初めてのお客さんには、ホテルの方がスパを歩いて丁寧に案内してくれるので安心です。


そう、美しく充実した施設も然る事ながら、このホテルの最大の魅力は従業員さん達のサービスの素晴らしさにありるのです。 前回のブログ「スイスってどんな国?」でも少し触れましたが、The Alpina Gstaad のサービスは、礼儀正しい中に暖かさがありまるで家族経営の小さなホテルに滞在しているような心地良さがあります。


ただの挨拶を超えたコミュニケーションがあるので、まるで自分たちが "ホテルのメンバー" になったかのような感覚になり、またここに来よう....戻ってこようという気持ちにさせてくれます。



◎ ホテルのレストラン


The Alpina Gstaad にはいくつかのレストランが入っています。


「Sommet」、ホテルのメインレストランで朝食もこちらで仕切られています。特に何料理とはうたわれていませんが、イタリアン・地中海料理がメインのようです。ミシュラン レストランです。

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そして「MEGU」、本店はニューヨークのトランプタワーに入っている日本料理店です。正直、海外の日本料理に対して偏見がありましたが、金輪際考えを改めます(笑)お寿司も天ぷらも大変美味しくいただきました。NOBU (も好きですが) のお料理は外国人向けに創作されたものが多いですが、MEGU はオリジナルの日本食が多く日本人がより楽しめるメニューだと思います。


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主人が Sommet でオーダーしたサラダのオリーブを私のお寿司プレートにのせたので、なんだか変な写真になってしまいました 笑 (キプロス人のくせにオリーブの実が嫌いなんて!!)

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お寿司とその他の料理とそれぞれ日本人シェフが就いていらっしゃって、ラッキーなことに寿司シェフにたっぷりお話を伺うことができました。シェフは、ギリシャのNOBUで働かれた経験もお持ちで、キプロス人の主人と話が弾んでいましたよ。なんでも、ギリシャの最も過酷なマラソンと言われているスパルタスロン(アテネからスパルタへの約246km)に出場されたことがあるそうです。その超人的持久力・精神力で、お料理の道も極められたのですね。


その他に、スイス料理のレストランもあります。



◎ 町歩き・観光


グシュタードは観光よりもスパやスキープレイスとして有名な場所ですが、ハイキングコースなどのアクティビティーもあるようなので、ご興味のある方はホテルや村の中心地にあるインフォメーションで聞いてみてください。


私たちは、ホテルから10分弱歩いて村の中心地を見て回りましたが、とにかく建物が全て伝統的なスタイルで統一されているので(それはそれは厳しい規定で景観を守っているのでしょうね)小さい場所ながら満足できましたよ。

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ホテルから村の中心部を向かう坂の上から

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村の中心部には、ヨーロッパのハイブランドショップが勢揃い。お洒落なインテリアショップやカフェ・レストランなどもありました。


主人は旅行に行くと必ず ”ザ お土産屋さん” に入って、地名が書かれたTシャツやら帽子やらを買いたいタイプなのですが、グシュタードには残念ながら(?) ザ お土産屋さんは見当たりませんでした ☺︎ 私達にはちょっとお洒落過ぎたようです 笑

6月の末から10日間、スイス - 南ドイツの旅に行ってきました。


★ 旅の行程
スイス・チューリッヒ
スイス・バドラガーズ
ドイツ・ローテンブルグ
ドイツ・ハイデルベルグ
ドイツ・バーデンバーデン
スイス・グスタード
スイス・チューリッヒ


今回は私達夫婦にとって初めてのドライブ旅行でした。飛行機や電車の旅とはまた違った楽しさがあり良い経験になりました。特にスイスの山道を通った時は、伝統的な木組みの家々や牛なんかが近くで見られてとても良かったですよ。


ただ、カーナビの "所用時間" は、当然ながら渋滞もトイレ休憩も運転の難しさ(山のクネクネ道等)も考慮されていないこと、恐らく最高速度で走行した場合の時間が表示されているということを肝に命じて、次回の旅程を立てようと心に誓いました。苦笑


......てなわけで、今日から数回に渡って今回の旅のリポートを投稿していきたいと思いますので、お付き合いの程よろしくお願いします。


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今日は、 "スイスってどんな国? " ということで、主にスイスの人々印象や物価の事などについて私なりに思うことを書いてみたいと思います。



◎ 多言語多民族国家スイス


チューリッヒの街で買い物をしていると、お店の方から掛けられる言葉が、ドイツ語だったりフランス語だったり、はたまたイタリア語だったり英語だったり...... どうせ英語でしか返せないのだから別に慌てることもないのに、なんだかアタフタしてしまいます。(その点、キプロスではギリシャ語が公用語ですが、どこへ行っても英語で声を掛けてくれるので助かります。)


国境を様々な国と接しているスイスでは、地理的、歴史的理由から、ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の4つもの言語が公用語と定められています。ドイツの国境に近い地域の主要言語はドイツ語なので学校ではフランス語と英語を学び、フランスの国境に近い地域の主要言語はフランス語なのでドイツ語とイタリア語と英語を学ぶ....というよに、スイスの人々は日頃から複数の言語に接し学んでいるので、3,4言語を操ることは珍しいことではないのだとか。


公用語が複数ある国は他にもありますが、お店の方がニコニコしながら「ドイツ語を話す?それともフランス語?」と訪ねてくるのを見ていると、スイスではただ "色んな言語を話す人が存在する" というのではなく、"全てを認めて尊重して共存している" という印象を受けます。これが永世中立国の精神なのかな ....というのは考えすぎでしょうか ☺︎ 

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◎ 意外と?フレンドリー


スイスと言えば、銀行に高級時計。厳格、緻密といった言葉が浮かぶ、お堅いイメージがありますよね。


ところが、各国の銀行とビジネス上の繋がりがある友人曰く、スイス銀行の行員が一番おちゃらけているのだとか。なんでも、WhatsApp(LINEのような無料通信アプリ)でバケーション先のアドバイスを求めてくるというのでちょっと笑ってしまいます。(友達かっ!笑) ビジネス上でも、わりとルールに囚われず、フレキシブルに対応してくれる傾向があるそうですよ。


.....そんな話を聞いていたせいか、今回の旅の中でも "お堅いイメージ” を払拭する印象をちょいちょい受けました。


例えば、スイスのスキーリゾートで有名なグスタードのホテル The Alpina Gustaad 。5つ星の高級ホテルでありながら、彼らのサービスにはまるで家族経営の小さなホテルのような暖かさがありました。「おはようございます」「よく眠れましたか?」「良い天気になりましたね!」などといったよくある挨拶だけではなく、ちょっとしたジョークで笑わせてくれたり、時には歌を披露してその場を盛り上げてくれたりもします。日本の高級ホテルとは全く雰囲気が違います。


最上級のサービスを提供してくれるけれど、良き友人でもいてくれる、そんな印象です。

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◎ サービスレベルが高い


世界中を飛び回っている辛口ビジネスマンの友人がこんなことを言っていました。「色んな国に行ったけど、日本以外でサービスに満足できる国はスイスだけだねっ。」


個人的には、ドイツの無駄がなくてあっさりとした礼儀正しいサービスなんかも好きですが、彼のコメントには納得です。


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そして、スイスのレストランはどこも本当にお料理が美味しい!!下調べせずにフラッと入ったお店でも失敗がないので驚いてしまいます。特に、スイス牛のステーキやブラータ、モッツアレラチーズなどの乳製品がとっても美味しかったです。


スイス政府は大きな予算をかけて国内の農業・畜産業を保護しているそうです。それは、観光明媚な牧歌的風景を保守するためであり、小国が有事に備えるためであり、物価が高くても安全で質の良い食品を望む国民性の表れでもあります。スイスでの食事が美味しいのは、優秀なシェフが揃っていることに加えて、高品質の食材を使っているからなのですね。



◎ 物価が高い


おそらくスイスの唯一のネガティブポイントが、物価の高さじゃないかと思います。上の表は世界各国のスターバックス・トールラテの価格をドル換算して比較したもので、チューリッヒ(Zurich)が5.76 USDで最高額です。東京は3.26 USDなのでだいぶ差がありますよね。(2017年12月のデータです)


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私達が入ったカフェでも(2016年9月)ラテ2つで11.80 CHFでした。現在のレートで円換算すると1,324円。やっぱりスターバックスの価格と同じくらいですね。


スイスで特に高いなと感じるのは外食。日本の外食も高いですが、安く済ませようと思ったらそれなりのチョイスがありますが、スイスではそうもいかないようです。イギリスの経済専門誌「エコノミスト」の ”Big Mac index 2018” によると、世界各国のマクドナルドのビックマック価格で最も高額なのがスイスの6.8USD。家族4人でマックに行くと5000円はかかってしまう、とスイス在住の日本人が言っていました。


そして不動産も高いので当然ホテル代も高いですよね。スーパーマーケットの食料品やファッション系は日本と比べて高いとは思いませんでした。(キプロスと比べると食料品はバカ高いです)


私としては...... 先にも触れたようにスイスでは何を食べても美味しいので、毎回レストランで食べなくても、おしゃれなお店でパンやハムやチーズを買って、そしてワインとスウィーツも買って、緑の綺麗な公園やホテルでパーティーしても十分に楽しめるんじゃないかなと思います☺︎



次回のブログは、今回の旅の一番のお気に入り、グスタード Gstaad をご紹介したいと思います。

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